寝指とは、足の第5趾(小指)が回内(内側に捻じれながら倒れる状態)を起こし、爪の面が外側や斜め上を向いてしまう変形を指す。本来、人間の足指は歩行時の蹴り出しと着地時に地面をしっかりと捉え、体重の分散を担う。しかし寝指に陥った小指は、接地面積が極端に狭まるか、あるいは完全に浮いてしまっている。
主たる原因は、足裏の外側縦アーチの低下と、小指外転筋をはじめとする足内在筋群の筋力低下だ。現代のフラットで硬いアスファルト環境、そして足を過剰に保護・圧迫する靴の普及が、足指本来の把持機能を奪い去った。その結果、小指を直立に保つ腱と筋肉の張力バランスが崩れ、小指が横へと倒れ込んでいく。