日本の駆虫技術と抗寄生虫薬の発展を語る上で、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士の功績を外すことはできない。日本の医薬品産業が誇る最高峰の成果として、その研究成果は世界中の何億人もの人々を感染症の脅威から救ってきた。
大村博士が静岡県内の土壌から発見した放線菌が生み出す化学物質は、強力な駆虫作用を持っていた。この発見は単なる学術的偉業にとどまらず、アフリカや中南米で猛威を振るっていた失明病「河川盲目症」の根絶に向けた決定打となった。日本の創薬研究が世界規模の衛生環境改善に果たした役割は計り知れない。