なぜこれほどまでに問題が深刻化しているのか。その背景には、渋谷区が実施した「夜間路上飲酒禁止」のルール強化が関係しているとの指摘がある。街頭での飲酒が厳しく制限されたことで、若者や外国人観光客は人目を避けて路地裏やビルの隙間に集まるようになった。結果として、酒が入って尿意や便意を催した人々が、そのまま近くの暗がりに駆け込む悪循環が生まれている。
お酒を飲む場所が制限されても、人間の生理現象まではコントロールできない。規制が強まれば強まるほど、問題はより見えにくい場所へと潜行していく。これは都市計画における典型的な「押し出し効果」と言えるだろう。