世界を舞台に活躍する菅原小春にとっても、三浦春馬という存在は唯一無二だった。彼女はかつて、彼について「自分をどこまでも追い込んでしまう人」と評したことがある。プロフェッショナルとしての妥協を許さない姿勢は、時に周囲が心配するほどだったが、それこそが三浦の美学であり、表現者としての業でもあった。
菅原自身、彼と過ごした時間の中で、表現に対する向き合い方を再定義したという。単に技術を磨くだけでなく、演じる対象の「魂」をいかに憑依させるか。ダンサーとしての彼女が、より演劇的で、ストーリー性の高いパフォーマンスへとシフトしていった背景には、三浦との深い対話があったことは想像に難くない。