現在、街で見かける家系ラーメンは大きく分けて「直系(個人店含む職人炊き出し系)」と「資本系(大手外食チェーン系)」の2つの潮流に分かれています。この違いを理解することが、家系ラーメンを深く味わう最大の鍵となります。
■ 吉村家直系・職人系店舗の特徴(例:杉田家、厚木家など)
吉村家で過酷な修行を積み、免許皆伝を認められた店舗が「直系店」です。吉村家の第1号弟子が営む杉田家をはじめとする直系店では、店内の巨大な寸胴で大量の生ガラを職人が絶えずかき混ぜながら炊き上げます。醤油ダレのキレ(しょっぱ旨さ)が際立ち、燻製されたスモーキーなチャーシューが乗るのが最大の特徴です。麺は酒井製麺の使用が許されています。
■ 資本系・チェーン店舗の特徴(例:町田商店など)
2010年代以降に急成長したのが、大手外食企業が運営する資本系店舗です。東証プライム上場企業のギフトホールディングスが展開する町田商店などに代表されます。工場(セントラルキッチン)で一括製造したクリーミーな白湯スープを使用するため、どの店舗でもブレのない安定したまろやかスープを提供できるのが強みです。うずらの卵がトッピングされていたり、広いテーブル席を備えてファミリー層が入りやすい店舗設計がなされています。