日本のライブ・エンターテインメント産業において、この巨大スタジアムを満杯にできるアーティストはほんのひと握りに限られる。歴史を遡れば、1999年に単独アーティストとして初めてこの地に立った矢沢永吉のステージや、豪雨の中で幾度となく伝説的なライブを刻んできたB'zの記憶が刻み込まれている。
7万人規模の音響コントロールは至難の業だ。広大なオープンエア空間特有の反響音やディレイ(音の遅延)を克服するため、場内には複数の仮設ディレイタワーが林立する。巨大なキャパシティを埋め尽くすオーディエンスの熱量と、それに負けないアーティストの圧倒的な音圧がぶつかり合う瞬間こそ、このハコでしか味わえないカタルシスを生み出している。