二人の距離を決定的に縮めたのは、互いに深く傾倒していたサーフィンだった。
木村拓哉は多忙なスケジュールの合間を縫って湘南や千葉の海へ通う熱狂的なサーファーとして知られていたが、実は工藤静香もまた、本格的に波乗りにのめり込んでいた一人だった。海の上では、誰もが「スター」の看板を下ろし、一人の人間として自然と対峙する。このフラットな空間が、二人の出会いを特別なものにした。
当時、共通の知人を介して海で顔を合わせるようになった二人は、芸能界の喧騒から離れた場所で、自然な形で会話を重ねていったという。周囲の目を気にせず、ただ波を待ち、語り合う時間。その飾り気のない素顔に、互いが惹かれ合うのに時間はかからなかった。