疑惑が広く拡散する背景には、近年のWebメディアやSNSの普及が大きく影響している。かつては一部の熱心な読者や同業者の間で噂されるにとどまっていた疑問が、今や誰の目にも触れる形で可視化される時代になった。
発端の多くは、X(旧Twitter)やInstagramといったプラットフォーム上で一般ユーザーが投稿した比較画像だ。江口氏が描いた商業広告のメインビジュアルや画集に収録されたカットと、海外の有名ファッション誌のグラビア、あるいは既存のストックフォトの構図が完璧に一致しているという指摘が相次いだ。特に衣服のシワの寄り方、指先の角度、光と陰影の位置までもが重なるケースが発見されると、ネット上では「単なる参考やオマージュの枠を超えた写真のトレース(模写)ではないか」という批判的な波紋が一気に広がったのだった。