最終話(第304話)「ヒーローの物語」のラストページをめくった瞬間、全世界の読者は戦慄することとなりました。ラスト見開きに大きく描かれたのは、大久保篤氏の代表作である前作『ソウルイーター』の主人公「マカ=アルバーン」たちの姿、そして「Next is SOUL World」という決定的なメッセージでした。
これにより、『炎炎ノ消防隊』という作品全体が、実は名作『ソウルイーター』の前日譚(創世記)であったという途方もない伏線回収が完了したのです。
振り返れば、物語の随所にその布石は周到に配置されていました。 第8特殊消防隊のアーサー・ボイルが生み出した「喋る聖剣」はまさしく『ソウルイーター』に登場する伝説の魔剣「エクスカリバー」そのものであり、シンラが創造した死神様は死武専(死神武器職人専門学校)の学長となる存在でした。さらに、特殊消防隊が戦ってきた「人体発火」と「能力者」のシステムは、新世界において「武器」と「職人」の魂の共鳴システムへと昇華されています。
単なるファンサービス的なクロスオーバーではなく、世界がどのような経緯で生まれ変わり、なぜ『ソウルイーター』の世界があのように奇妙で愛らしい死生観を持っているのかを完璧に裏付けるミッシングリンクの解明は、漫画界における極めて高次元なユニバース形成の成功例といえます。