銭洗弁財天宇賀福神社を訪れる際、いきなり洞窟内の銭洗水へ向かうのは作法として不十分です。神仏への敬意を払い、正式な順序で祈願することで、受けるご利益の実感も大きく変わります。
1. 境内に入ってからの正式な参拝手順
鳥居をくぐり手水舎で心身を清めたら、まずは社務所(授与所)へ向かいます。拝観料自体は無料ですが、銭洗いのための「献香・献燭・ザル貸出」(セットで200円)を納めます。ここで受け取った線香とロウソクを持って、以下の順序で巡拝します。
① 本社(本殿)への参拝:中央の大きな香炉に線香を供えて煙で身を清め、大きなロウソクから火をもらって自分のロウソクを燭台に献灯します。その後、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)をお祀りする本社に参拝します(二礼二拍手一礼)。
② 奥宮(洞窟)への参拝とお金の清め:本社の横にある岩窟(奥宮)へと進みます。ここには宇賀福神(弁財天と同体とされる神)が祀られています。まずは祭壇に手を合わせ、日頃の感謝と誓いを述べた上で、いよいよ「銭洗い」を行います。
2. 失敗しない「お金の洗い方」と「乾かし方」の実践
ザルの中にお金(硬貨・紙幣)を入れ、柄杓(ひしゃく)で銭洗水をすくい、上から清らかな水をかけます。ここで注意すべきは、「お札をびしょ濡れにする必要はまったくない」という点です。
紙幣の場合は、角や端に水を数滴かける程度、あるいは柄杓から滴る水を少し当てるだけで十分に清められます。全体を水に沈めてしまうと、乾かす際にシワや破れの原因となり、自動販売機や精算機で読み取れなくなるトラブルが頻発します。
洗い終わったお金は、持参した清潔なハンカチや吸水性の高いタオルで丁寧に水気を拭き取ります。ドライヤーなどで急激に乾かすのではなく、自然乾燥させるのが丁寧な所作とされます。なお、クレジットカードや電子マネーカード、スマートフォンの画面を水で濡らす行為は故障の原因となるため避けてください。