消費者の日常を支配する「ポイント経済圏」の攻防も見逃せない。ローソンが主軸に据える「Ponta」と、セブン側が誇る「nanaco」の火花散る還元合戦だ。ここで際立つのは、両社のエコシステム構築に対するアプローチの違いである。
KDDIとの連携を強めたローソンは、au PAY決済時のPontaポイント超高還元キャンペーンを波状攻撃のように展開。通信料金と日々の買い物を直結させることで、ヘビーユーザーのガッチリとした囲い込みに成功している。一方のセブン側は、nanacoポイントを自社のアプリや7NOWと高度に統合。グループ内の経済圏を循環させることで、顧客一人あたりの単価を高める戦略をとる。実質的な還元率の高さで新規を惹きつけるPontaか、利用の利便性とグループ内回遊を極めるnanacoか。ポイントの裏側に潜むビジネスモデルの違いが、顧客の奪い合いを左右している。