先の世界選手権で、世界カーリング連盟の解説陣をも唸らせたのが、吉村が見せた超攻撃的なハウスコントロールだ。従来のセオリーにとらわれず、ガードストーンの裏へ複雑な角度でストーンを送り込む難易度の高い戦術を次々と成功させた。
勝敗を分けた最大の鍵について、吉村は「アイスの急激な変化に対応する判断速度」を挙げた。試合中、会場の湿度や温度によって刻一刻と変わる氷の状態を見極め、即座にショットの組み立てを変更する柔軟性。リスクを恐れずに攻め切る姿勢が、世界の強豪チームをあと一歩のところまで追い詰める原動力となった。