そして迎えた2026年3月の卒業式。今年も記念館は異様な熱気に包まれていた。事前の噂を覆し、ステージに現れたのは、グローバル市場で旋風を巻き起こす若手クリエイターと、世界的なAIスタートアップの日本人創業者の二人だった。
「AIが人間の仕事を奪うのではない。AIを使いこなせない人間が、淘汰されるだけだ」。冷徹とも言える時代認識を示しながらも、彼らが提示したのは「人間だからこそできるクリエイティビティの価値」だった。
スマホを掲げて聞き入る卒業生たちの目は真剣そのもの。ただのセレモニーではなく、最先端のビジネスカンファレンスさながらの緊張感がそこにはあった。