安岡氏との騒動以降、細木数子氏が再び戸籍上の夫を持つことはなかった。だが、彼女の周囲には常に強力なパトロンや芸能界・政財界の有力者の影がチラついていたのも事実である。自らが編み出した「六星占術」の生みの親として、彼女は他人の運命をズバリと言い当てる一方で、自らの恋愛や男女関係についても独自の美学を貫いていた。
「男に依存しない」「自分の運命は自分で切り拓く」という強い意思を持ちながらも、心を許した男性には深い情を見せる一面があったと、当時の出版業界関係者は証言する。再婚の噂が絶えなかった背景には、単なるゴシップを超えた彼女自身の圧倒的な存在感と、男社会を生き抜いた凄腕経営者としての顔があったからに他ならない。