現在の音楽業界において、ストリーミングの再生回数やショート動画での拡散力はヒットの必須条件となった。しかし、生の歌声が持つ爆発力だけは画面越しであってもデジタルデータ以上の熱量を宿す。今夜のJ-POPシーンを代表するラインナップは、まさにその「生」の価値を証明するために集結したと言っていい。
セットリストの構成には、制作陣とアーティストが練り上げた明確な意図が透けて見える。新旧のリスナーを繋ぐメドレー企画や、一夜限りの豪華なコラボステージなど、普段のライブでは見られない実験的な試みが随所に散りばめられている。この瞬間、この場所でしか鳴らせない音がテレビのスピーカーを通して響き渡る。