日本肝臓学会が発表している「NAFLD/NASH診療ガイドライン」においても、生活習慣病と直結する肝臓病対策は最重要課題に位置づけられている。お酒をほとんど飲まないにもかかわらず肝臓に脂肪が沈着する「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」の患者数は、国内で推計2000万人を超えるとされる。
NAFLD予防において、豆乳は「諸刃の剣」となり得る。その境界線は、原材料名に「大豆」しか書かれていない無調整豆乳を選ぶか、砂糖や香料が添加された調整豆乳・豆乳飲料を選ぶかにある。
無調整豆乳に含まれる大豆タンパク質は、肝臓における脂肪合成を抑制し、脂肪酸の分解を促進する遺伝子群を活性化させる。一方で、糖類がたっぷり入った豆乳飲料を水代わりにガブ飲みすれば、肝細胞内に中性脂肪が蓄積し、NAFLDの悪化を招く直接的な引き金となる。味方につけるか敵に回すかは、手にとるパックの成分表示次第なのだ。