各メディアが開票直後に打つ当確速報。その裏側では、精確な出口調査の集計データと自治体の選挙管理委員会が提示するリアルタイムの開票率が激しく交差している。事前の情勢調査では「安泰」と踏まれていたベテラン議員が、開票率数十パーセントの段階で無所属の新人候補に猛追されるシーンが各地で相次いだ。
開票作業の現場から送られてくる確定票の束は、世論調査の数字とは異なる生々しい有権者の意志を物語る。期日前投票の爆発的な増加が、初期の当確打電を遅らせる一因となった。出口調査だけでは捕捉しきれなかった浮動票の動きが、深夜の開票作業によって一気に開梱された格好だ。メディアが提示する当確マークの裏には、文字通り数百票単位の攻防を繰り広げる凄惨なドキュメントが隠されている。