地域住民や40代以上の保護者層の中には、同校に対して「男子校の南京都高校」という旧称時代のイメージを抱いている方も少なくありません。かつての南京都高校は、全国レベルの強豪として知られたボクシング部を筆頭に、エネルギー溢れる男子生徒が集う体育会系のカラーが強い学校でした。ロンドン五輪金メダリストであり元世界プロボクシング王者の村田諒太氏を輩出したことでも広く知られています。
しかし、学校法人明幸学園は2013年4月、少子化の進展と社会ニーズの多様化を見据え、校名を「京都廣学館高等学校」へと変更し、完全共学化に踏み切りました。この校名変更の背景には、単なる看板の掛け替えにとどまらない「教育理念の全面的な近代化」が存在します。
当時の改革関係者の記録によると、学校名の「廣学」には「広く学び、自らの可能性を狭めない」という強い意志が込められていました。これまでのスポーツ特化・規律重視の指導体制から、多様な価値観を認め、個々の生徒の長所を伸ばす個別伴走型の私学へと舵を切ったのです。現在では男女比もバランスが取れ、女子生徒の比率も年々増加しており、校内の雰囲気はかつての硬派な男子校時代から大きく様変わりしています。