ドラム式洗濯機を選ぶ際、後々の維持費と使い勝手を決定づける最大の分岐点が「乾燥方式の違い」です。ドラム式の乾燥システムは大きく分けてヒートポンプ式とヒーター式の2種類が存在し、本体価格だけでなく毎月の電気代に大きな開きが生じます。
ヒートポンプ式は、エアコンの除湿機能と同じ原理を採用しており、約60〜65℃の低温風を循環させて効率よく水分を奪います。衣類の痛みが少なく、省エネ性能に優れている反面、内部構造が複雑になるため本体価格は20万円前後からと高額になり、本体サイズも大きくなりがちです。対するヒーター式は、ドライヤーのように電熱線で空気を温めて約80〜90℃の高温風で乾燥させる仕組みです。構造がシンプルなため10万円前後の手頃な価格帯や奥行スリムな機種に多く採用されていますが、ヒートポンプ式に比べて消費電力が2〜3倍近く跳ね上がります。
試算によると、毎日1回乾燥機能を使用した場合、ヒートポンプ式とヒーター式では月間で約1,500円〜2,000円、年間で約2万円前後の電気代差が生じます。3〜4年以上使い続ける計画であれば、本体価格の差額は十分に相殺される計算です。ランニングコストを徹底して抑えたい、あるいは毎日気兼ねなく乾燥まで全自動で回したい場合は、初期投資をしてでもヒートポンプ式を選ぶのが賢明な選択といえます。