災害社会心理学の研究において、人は危険が迫っていても「自分だけは大丈夫」「今回も大したことはないだろう」と思い込む正常性バイアスや、周囲の人間が避難していないからと様子見を続ける同調性バイアスに強く支配されることが立証されています。これらを打破するためには、感覚ではなく事前に定めた「行動基準(マイ・タイムライン)」に従うことが不可欠です。
台風接近48時間前〜直前までの防災対策チェックリスト
- 屋外・ベランダの安全確保:物干し竿、植木鉢、自転車、ゴミ箱などを室内に取り込むか固縛する。窓ガラスに飛散防止フィルムや養生テープを貼り、カーテンを閉めておく。
- ライフラインのバックアップ:浴槽に水を張り生活用水を確保、モバイルバッテリーやポータブル電源の満充電、最低3日分の飲料水(1人1日3リットル)と非常食の備蓄。
- ハザードマップと避難場所の確認:自宅が洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っているかを再確認。浸水深が2階以上に達する可能性がある場合は、暴風が吹き荒れる前の明るい時間帯に頑丈な建物へ水平避難を行う。
- 現金の用意と車両の燃料満タン:停電時の買い出しに備えた千円札・小銭の確保、ガソリンスタンド混雑前の給油。
【判断基準】自宅待機(垂直避難)が可能な人・即時立ち退き避難をすべき人
【自宅待機(垂直避難)が可能な条件】:ハザードマップ上で浸水・土砂災害の危険区域外にあり、鉄筋コンクリート造など耐風性の高い建物の2階以上に居住している場合。
【即時立ち退き避難が必要な条件】:木造平屋建て、裏山や崖が隣接している家屋、過去に床下・床上浸水の履歴がある低地、または自治体から警戒レベル4「避難指示」が発令された地域の全世帯。