現在の執行部体制を分析するうえで欠かせないのが、権力の集中度合いを示す六代目山口組 組織図の変化です。ピラミッドの頂点には六代目組長である司忍組長が座し、その直下で実務全般と組織運営の全権を掌握しているのが若頭の高山清司氏です。この体制は2005年の六代目発足以来、揺らぐことなく継続されています。
執行部の中核を占めるのは、司組長・高山若頭の出身母体である弘道会(名古屋)の出身者およびその友誼団体です。かつて関西を中心としていた山口組の重心は名実ともに名古屋へと移向しており、統制力と資金力に優れた弘道会方式の組織管理が全国の傘下組織へ徹底されています。
組の最高意志決定に関与する六代目山口組 直参一覧を概観すると、かつて100名近く存在した直参(直系組長)の数は大幅に整理され、現在は40名前後の精鋭化された布陣となっています。直参の定年制導入や、引退・破門・絶縁による新陳代謝が進んだ結果、若手・中堅の弘道会系リーダーが重要ポストへと抜擢され、上意下達の命令系統がより迅速かつ強固に機能する構造が完成しています。