現地を訪れてまず圧倒されるのが、海抜数十メートルの断崖上から別府湾を見下ろす視覚的インパクトです。男湯・女湯ともに備えられた「神崎温泉 天海の湯 露天風呂」に浸かると、湯船の水面と別府湾の水平線がシームレスに重なり合う、まるで海に浮いているかのような開放感に包まれます。昼は国東半島周防灘の爽快な青、夕刻には茜色に染まるマジックアワー、夜は別府市街の灯りと遠く揺れる漁火が水面に反射し、時間帯ごとに全く異なる表情を見せてくれます。
ロケーションの華やかさに目を奪われがちですが、温浴マニアを唸らせている真髄は湯そのもののポテンシャルにあります。調査によると、掲示されている温泉分析表における泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。淡黄色(琥珀色)を帯びたお湯は、いわゆる植物性有機物を含んだモール泉に極めて近い特徴を有しています。
炭酸水素塩泉特有の古い角質を軟化させて洗い流す「美肌作用」と、塩化物泉の皮膜形成による「優れた保温・保湿持続力」を兼ね備えています。湯上がりの肌触りがしっとりと滑らかになることから、日頃のデスクワークや冷えに悩むビジネスパーソンや女性層から「湯冷めしにくく肌の突っ張りが消える」と称賛されるのも納得の泉質スペックです。