日本ネイリスト協会(JNA)が発信するシーズンテーマや、毎年大きな熱気に包まれる「東京ネイルエキスポ」のステージを見渡すと、今季の指針がより鮮明に見えてくる。壇上でトップアーティストたちが提示したのは、自然界の鉱物や湿り気を帯びた大地を想起させる有機的なマテリアル感だ。
単一のカラーで均一に塗るのではなく、異なる屈折率を持つクリアジェルを重ねて立体的なニュアンスを生み出すネイルアートの手法が主流となった。マットとツヤの対比、あるいはエッジ部分にだけ極細のメタリックラインを走らせる技法など、ディテールへのこだわりが際立つ。業界を牽引するJNAの動向は、単なる流行の枠組みを越えて、クラフトマンシップとしてのネイルの価値を改めて証明している。