ロタウイルス感染症において最も特徴的な臨床所見が便の性状変化です。典型例では、発症から1〜2日目の嘔吐期を経て、激しい水様性下痢へ移行します。オムツのポリマーに吸収されきれないほどのサラサラとした液状便となり、その色調は「白(チョーク様・米のとぎ汁様)」から「淡いクリーム色(カスタード状)」へと変化していきます。
医療現場の症例写真や小児科臨床データによると、便の色調変化には明確なステージが存在します。胆汁に含まれるビリルビンが腸内細菌によって還元されず、そのまま排出されるため、通常の黄色〜茶褐色が消失します。同時に、腸管内での糖類発酵が進むことで「独特の酸っぱいツンとした臭い(酸臭)」を放つ点が、一般的な細菌性腸炎(腐敗臭)との大きな鑑別点となります。