芸能界において、顎の不調は単なる体調不良にとどまらず、歌唱力やセリフの滑舌、さらにはビジュアルの維持に直結する死活問題です。過去から現在に至るまで、勇気を持って病状を公表し、治療に専念した著名人たちのケースを振り返ります。
代表的な事例として知られるのが、元AKB48の前田敦子さんや指原莉乃さん、元乃木坂46の西野七瀬さんらトップアイドルたちです。激しいダンスレッスンと連日のメディア露出、常に笑顔を作り続ける極度の緊張状態の中で、口が指1本分しか開かなくなる開口障害や激痛に襲われた体験が語られています。また、元モーニング娘。の佐藤優樹さんも顎関節症の悪化によりステージ活動を一時制限せざるを得ない状況に追い込まれました。
歌唱表現の要であるボーカリストにとっても、この病は脅威です。元Every Little Thingの持田香織さんや、ロックバンドのボーカル陣が「アゴのクリック音と鋭い痛みのために思うような声量が出せない」と苦悩を吐露した手記やインタビューはファンの間でも大きな反響を呼びました。さらに、近年のアニメブームを牽引する声優界でも、瞬発的な絶叫や微細な感情表現を求められる現場で顎を酷使し、休養を選択するケースが見られます。