ネット検索で急浮上する「ぶりっ子クラブ」というワード。その核心に迫るべく、語源と誕生の経緯を調査すると、日本の大衆文化史における2大潮流が交差した地点に辿り着きます。
まず言葉の成り立ちとして、1980年代初頭に松田聖子さんの登場などを契機に定着した「ぶりっ子(かわい子ぶる仕草や言動)」という概念と、1985年にフジテレビ系『夕やけニャンニャン』から誕生し社会現象となった「おニャン子クラブ」の存在があります。当時、過熱するアイドルブームの裏で、数多くのバラエティ番組や漫画・雑誌メディアが「おニャン子」をもじったパロディ表現を展開しました。その代表的な派生系として誕生したのが「ぶりっ子クラブ」というフレーズです。
単なる言葉遊びにとどまらず、当時のテレビ界では「過剰に甘えた仕草を見せる女性タレントたちを一堂に集めたユニット企画」の通称やパロディタイトルとして用いられ、視聴者の記憶に強烈なインパクトを残しました。つまり、「ぶりっ子クラブ」の根本的な意味は、「計算された過剰な可愛らしさを武器にするキャラクター群、あるいはそれをパロディ化したコンテンツの総称」と定義できます。