本作は、日本のウイスキー醸造産業の礎を築いた「日本のウイスキーの父」こと竹鶴政孝氏とそのスコットランド人妻・リタの実話をモデルに制作された最高峰の伝記ドラマだ。本場スコットランドへ渡り、単身で本物の製法を学んだ男と、異国の地・日本で夫を支え抜いた妻の壮絶な闘いが描かれている。
本物の味にこだわり続けるあまり、当初は「焦げくさい」「日本人には合わない」と批判された異色の酒造り。しかし、時代の逆風に晒されながらも本物を追求する姿勢は、やがて日本中の人々の心を動かしていく。単なる夫婦の愛の物語にとどまらず、一つの巨大な国産産業が誕生する感動のドキュメンタリー的側面を併せ持っている点も、本作が色褪せない理由だ。