こうした野菜の生命力を引き出すアプローチは、家庭料理の第一線に立つ料理家たちも早くから提唱してきた。料理研究家の栗原はるみ氏は、しんなりした根菜を冷水でパリッと蘇らせてから調理に使う独自の工夫を数多くの著書で紹介しており、素材への敬意を払う姿勢は多くの読者に感銘を与えている。
また、朝の情報番組として絶大な支持を集めるNHK『あさイチ』でも、野菜の鮮度保持と復活テクニックが特集され、大きな反響を呼んだ。番組内では、50度前後のぬるま湯に短時間浸す「ヒートショック法」によって細胞の気孔を開かせ、一気に水分を吸収させる手法などが紹介され、視聴者の間で目から鱗の生活情報・ライフハック(家庭料理)として定着した経緯がある。