親方と妻・真千子さんの間に生まれた長男・鎌谷将且(現・琴櫻)は、幼少期から祖父と父の背中を見て育ち、名門・埼玉栄高校から佐渡ヶ嶽部屋へと入門しました。入門当初は父の現役名である「琴ノ若」を襲名し、師弟として、そして父子として厳しい稽古の日々を重ねてきました。
「土俵の上では親子ではなく師匠と弟子」という徹底した指導方針のもと、着実に地力をつけた愛息は、2026年初場所後に見事大関昇進を果たしました。そして同年5月場所より、祖父の偉大なる四股名である「琴櫻」を襲名。祖父が横綱、父が関脇、そして息子が大関という相撲界でも稀に見る三代にわたる快挙を成し遂げました。師匠として愛弟子を大関に押し上げた親方の目には、名門の伝統を守り抜いた誇りと、さらなる高み(横綱昇進)を見据える勝負師としての鋭い眼差しが宿っています。