祭りの頂点に君臨する大賞を決定づける審査の裏側には、厳格かつ多角的な評価軸が存在する。単に踊りが揃っているだけでは、過酷な審査を突破することはできない。現地取材によって浮かび上がった重要なポイントは大きく分けて3つある。
第一に「前進しながらの鳴子の鳴らし込み」だ。よさこいの根幹である鳴子の音が、隊列全体でクリアかつ均一に響き渡っているかが厳しくチェックされる。第二に「隊列の美しさと一体感」。流し演舞において、疾走感と統率力を高次元で両立させているかが問われる。そして第三が「観客を引き込む圧倒的な熱量と世界観」だ。一瞬で沿道を自らの色に染め上げる表現力こそが、審査員の採点表を動かす最大の鍵となる。