最高峰の頭脳が集う東京大学と、強固な三田会ネットワークを誇る慶應義塾大学。日本のエリート層を牽引してきた二大巨頭の就職動向にも、かつてない多様化と選考のリアルが影を落とす。東大生の間では、従来のような官僚志望や日系大手への集中から、外資系コンサルティングファームや急成長テック企業、あるいは自ら起業する道を選ぶケースが定着した。結果として、旧来の国内巨大企業への進学比率には構造的な変化が見られる。
対する慶應義塾大学は、依然として民間大手に対して無類の強さを誇るものの、かつてのように「学歴フィルターさえ通過すれば内定まで逃げ切れる」という甘い神話は完全に瓦解した。企業の採用現場では、学歴はあくまで足切りの一次フィルターに過ぎず、面接の初期段階から個人の「行動特性」や「困難への耐性」が容赦なく炙り出される。名門の威光に寄りかかるだけの候補者は、選考プロセスの序盤で冷徹に弾かれているのが実情だ。