ディレクターの三上真司が世に放った初代『バイオハザード』は、限られた弾薬と閉鎖空間の恐怖を融合させ、サバイバルホラーというジャンルを確立した。日本国内では「生物兵器の流出事故」というSF的脅威を強調する『バイオハザード』がしっくりときた一方、海外では洋館に潜むおどろおどろしい恐怖を想起させる『Resident Evil』がファンの心を掴む。ふたつのタイトルはそれぞれの文化圏で独自に神格化されていった。
この二重構造を逆手に取ったのが、シリーズの原点回帰を掲げたナンバリング第7作だ。日本版のタイトルは『BIOHAZARD 7 resident evil』。海外版のタイトルは『RESIDENT EVIL 7 biohazard』。メインタイトルとサブタイトルを日米で完全に交差させるという、前代未聞の言葉遊びが仕掛けられた。20年以上にわたって分断されていたふたつの呼称をひとつの作品内で美しく融合させたこの演出は、世界中のコミュニティから絶賛を浴びることとなった。