東京・浅草。演芸の聖地として知られる浅草フランス座演芸場東洋館の舞台に二人が姿を現すと、客席の空気が一変する。トレードマークの華やかなジャケットに身を包んだおぼんとこぼん。マイクの前に並び立つ立ち姿だけで、客席からは割れんばかりの拍手が巻き起こる。
舞台上での掛け合いは驚くほど軽やかだ。長年のブランクや感情の行き違いなど微塵も感じさせないスピード感でボケとツッコミが交錯し、観客の笑いを誘っていく。不仲騒動を経てからの高座では、過去の確執すらも自虐的なネタとして昇華。酸いも甘いも噛み分けた二人にしか出せない凄みと哀愁、そして何より圧倒的な笑いがそこにある。
出番を終えて舞台袖に下がる際、互いに軽くうなずき合う姿を見れば、二人が舞台人として再び同じ方向を向いて歩んでいることがはっきりと伝わってくる。