学校教育の現場において基準となっているのが、文部科学省の前身である文部省が昭和33年に制定した「筆順指導の手引き」だ。現代の学校現場や教科書もこの指針に準拠して指導を行っている。
国が示す正しい筆順は以下の5画で構成される。
1画目は、中央にある点(左払いに近い斜めの点)から入る。ここが最大のポイントだ。
2画目は、左上の位置から右下へ大きくカーブして跳ね上がる「曲がり」(心のレ点部分)。
3画目は、右上の高い位置に打つ点。
4画目は、左上から右下へと全体を大胆に貫く長い左払い。
5画目は、右下に添える最後の点。
つまり、「中の点」→「左の曲がり」→「右上の点」→「長い払い」→「右下の点」という順序こそが、学校教育で習う正統な書き方となる。「心」をベースにした運筆とはまったく異なる軌跡を描くことがわかる。