捜査が大きく動いたのは、失踪から30時間が経過した頃だった。通学路の終点近くに設置されていた民家の防犯カメラに、女子生徒の後ろを低速で追尾するような不審な白い軽自動車が映り込んでいたのだ。さらに、その車が山間部へ向かう県道を走っていく様子が、別のNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)によって確認された。
「普段は見かけない車が、細い山道を登っていった」という地元住民の証言も、この映像解析の結果を裏付けた。警察は捜索エリアを絞り込み、機動隊を含む大規模な捜索隊を山林へと投入。一刻を争う緊迫した状況下で、一歩一歩、手がかりを追った。