観光の合間に味わう甘味は、祇園散策の醍醐味そのものだ。濃厚な旨味と美しい深緑色が際立つ本物の抹茶スイーツは、単なるSNS映えにとどまらない本物の味わいを提供している。老舗のお茶屋がプロデュースするカフェでは、注文を受けてから点てる宇治抹茶を使用したパフェや、口の中でとろける生わらび餅が訪れる人々を唸らせる。
一方で、大通りの賑わいから離れた細小路には、昔ながらの技を頑なに守る京菓子の名店が潜む。NHKのドラマ『京都人の密かな愉しみ』で描かれたような、季節の移ろいを繊細な造形と甘みで表現する上生菓子は、まさに職人技の結晶。店頭のベンチや併設された茶処で一服の茶とともに味わうひとときは、旅の記憶を鮮やかに彩ってくれる。