時代や乗り物が変わっても、危険な走行に身を投じる若者の根底にある感情には、普遍的な共通点がある。「強い孤立感」と「手軽な居場所の獲得」だ。
社会学者は、現代のデジタル環境が生み出す「常時接続の疲弊」と「リアルな人間関係の希薄化」が、極端なスリルへの衝動を煽っていると分析する。現実社会での居場所を見出せない若者が、スピードの共有によって得られる一瞬の連帯感や、画面越しに届く「いいね!」の数字に依存してしまう構造は、昭和の時代から何も変わっていない。
テクノロジーによる取り締まりがどれほど進化しようとも、若者たちの抱える孤立や生きづらさという根本的な課題に向き合わない限り、形を変えた「夜の疾走」が街から完全に消え去ることはないだろう。 (出典: 暴走 族(Yahoo!ニュース))