2017年5月、連載16年・全712回をもって『毎日かあさん』は堂々の完結を迎えました。最終回で描かれたのは、子どもたちへの深い感謝とともに記された「お母さん卒業(卒母)」の宣言でした。
連載終了を決断した最大の理由は、長男が19歳、長女が16歳になり、手元から離れて自立の道を歩み始めたことです。西原氏は「子どもの成長とともに描ける日常のネタが変わった」「これ以上は彼ら自身の人生であり、親が公に切り売りする段階は終わった」と語り、惜しまれつつも自らペンを置きました。子育てを一生の義務とせず、時期が来れば潔く親子の距離を切り離すという「卒母」の概念は、当時の社会に鮮烈な印象を残しました。