だが、音の変化が常に喜ばしいものとは限らない。沈黙を守ることが多い猫が、突然しゃがれた声で鳴き続けたり、深夜に絞り出すような高声を上げたりする場合、それは深刻な体のSOSである可能性が高い。
特に注意すべきは、尿管結石などの下部尿路疾患や、高齢猫に多い甲状腺機能亢進症、関節炎による痛みの発露だ。いつもより声のトーンが極端に高い、あるいはかすれて音にならないような変化を感じたら、単なる気まぐれと見過ごしてはならない。動画や音声ファイルとして録音し、獣医師に見せることが迅速な診断のカギとなる。言葉を話せない彼らにとって、声の変化は命をつなぐラストメッセージなのだ。