ここで改めて、バセドウ病という疾患の性質について整理しておきたい。バセドウ病は、甲状腺を刺激する抗体が体内で作られることで甲状腺ホルモンが過剰に分泌される自己免疫疾患であり、医学的には甲状腺機能亢進症の代表的な原因として知られる。症状としては、安静時でも脈拍が跳ね上がる動悸、著しい体重減少、慢性的な疲労感、発汗異常などが挙げられる。
さらに、患者の一部には眼筋や眼窩組織に炎症が生じることで眼球突出が引き起こされる眼症状も現れる。激しいコンタクトと運動量を要求されるサッカーという競技において、甲状腺ホルモンの不均衡は心臓への多大な負担を意味する。医療業界の専門家からも、もし本田圭佑がこの病と闘っていたとすれば、その状態で世界最高峰のピッチに立ち続けたことは驚嘆に値するとの指摘が多い。