専門家による税制・財政アナリシスの観点からは、所得税や住民税を管轄する国税庁の直接税ルートと、社会保険料を通じた間接的な負担増ルートの「二重構造」が指摘される。税金という名目を避けつつ、社会保険料の形で徴収を行う手法は、国民の負担感を覆い隠す効果を持つとされる。
だが、手取り給与から引かれる額が増えるという現実において、納税者にとっての両者の違いは形骸化している。直接税の減税効果がアピールされる一方で、社会保険料の引き上げによって相殺されるどころかマイナスになる実態が、専門家の分析によっても明らかにされている。