ufotableが誇る最大の武器は、緻密な3D CGで構築された背景と、手描きのアナログ作画によるエフェクトの融合だ。特に無限城編では、空間全体が生き物のように動くため、作画チームには想像を絶する負荷がかかっている。3Dのパースペクティブ(遠近感)に手描きのキャラクターを正確に配置する作業は、極めて高度な技術を要する。
この融合プロセスにおいて、稀にカメラワークの速度とキャラクターのモーションにわずかなズレが生じることがある。この「視覚的なズレ」が、一部の視聴者に作画の質が落ちたかのような印象を与えてしまったのだ。業界関係者は「これほどの情報量を週単位、あるいは劇場公開のスケジュール内で処理すること自体が奇跡に近い」と口を揃える。