しばき隊の活動が先鋭化する中で、武闘派として切り離される形で結成されたのが派生組織「男組(おとこぐみ)」でした。男組の幹部らは各地の抗議現場に現れては威嚇行動を繰り返し、警察沙汰を複数回引き起こしています。
代表的な事例として知られるのが、男組組長を務めていた添田充啓(高橋直輝)氏らの動向です。街頭デモ現場での小競り合いによる逮捕歴にとどまらず、活動の場を広げた先でも重大事件を起こしました。2016年10月、沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド移設工事現場において、防衛省沖縄防衛局の職員に対して全治約2週間の怪我を負わせたとして、傷害および公務執行妨害の疑いで沖縄県警に逮捕された事案です。
この事件で添田氏は起訴され、裁判所から懲役1年6か月・執行猶予5年の有罪判決を言い渡されました。また、抗議活動中に一般人や対立する関係者へ詰め寄り胸倉を掴むなどの行為で逮捕・略式起訴されたメンバーも存在します。理念先行で始まったカウンター行動は、現場の暴走と暴力沙汰によって、司法から明確な違法行為として断罪される事態へと至りました。