相手から「コマウォ!」とフランクに感謝された際、とっさにどう返すか。ここで多くの学習者がチョンマネヨ返し方の罠に嵌まります。初級テキストには必ずと言っていいほど「チョンマネヨ(천만에요=どういたしまして)」が掲載されていますが、現在の韓国の若者や日常会話において、この表現をそのまま口にする人はほとんどいません。「とんでもないことでございます」という古典的かつ芝居がかった響きを帯びてしまうためです。
リアルなコミュニケーションにおいて、コマウォ返事の返し方としてネイティブが愛用しているのは、より軽やかで温かみのある韓国語ありがとうカジュアル表現に対する相槌です。
最も自然で頻度が高いのが「아니야(アニヤ=ううん、とんでもない)」です。「感謝されるほどのことじゃないよ」という謙遜と親密さを込めて、首を軽く横に振りながら「アニヤ〜」と返すのが鉄板のリアクションです。少しカジュアルさを強めるなら「뭘(モォル=なにが、どうってことないよ)」や「별거 아니야(ピョルゴ アニヤ=大したことないよ)」というフレーズが日常を埋め尽くしています。
一方、相手が年上であったり、丁寧な「コマウォヨ」「カムサハムニダ」に対する大人の返し方としては、「아니에요(アニエヨ=いえいえ)」や、ビジネスでも通用する「별말씀을요(ピョルマルスミルリョ=とんでもないお言葉です)」を選ぶのが知的で洗練されたマナーとなります。