警視庁暴力団対策課の執念の捜査により、事件は電撃的な展開を見せます。実行役として現場で手を下した末端の若者たちだけでなく、犯行を遠隔で操っていた「上役」の存在が浮き彫りとなりました。
捜査当局は事後強盗などの容疑で、指定暴力団山口組傘下組織幹部の狩野仁琉容疑者をはじめとする男7人を逮捕。さらに追尾捜査を進め、逃走車両の用意やSNSを通じた実行役のリクルート(いわゆる闇バイトの手法を用いた人員調達)を主導していたとみられる東京都豊島区池袋の北原誠容疑者ら中核メンバー3人を相次いで拘束しました。
犯行グループの構造は極めて階層的であり、以下の3層に分断されていました:
- 指示・首謀層:ターゲットの資金移動スケジュールを事前入手し、全体計画を立案した暴力団上層部・首謀者。
- 手配・統制層:レンタカーの調達、偽造プレートの用意、通信アプリでの連絡調整を担った幹部クラス(北原容疑者ら)。
- 実行層:高額報酬を提示されて集められた、互いに面識のない使い捨ての実行役(トカゲの尻尾切り要員)。
公判前の取り調べに対し、一部の被疑者は「指示された通りに車を用意しただけ」「中身が4億円だとは知らなかった」と供述し、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)特有の責任分散を図る姿勢を見せています。