現代の音楽消費において、SNSでの拡散はヒットの必須条件だ。しかし、この曲の広がり方は他のダンスミュージックやキャッチーなネタ曲とは一線を画している。ユーザーたちは、自らの日常動画や写真のスライドショーのBGMとしてこの曲を重ね合わせる。
ここにあるのは、「バズらせたい」という意図よりも、「この感情を共有したい」という切実な自己表現だ。歌詞のワンフレーズをテキストとして動画に載せることで、ユーザーは自らの恋愛観を表明する。結果として、曲自体が個々人のパーソナルな記憶と結びつき、より深いレベルで定着していくことになった。