かつての計画が高速道路と新幹線で物理的に列島を繋ぐものだったとすれば、今回の変革は目に見えないインフラが主役だ。政府が目指すのは、地方にいながら都市部と同等の高度医療や教育を受けられる「デジタル田園都市」の完成形である。光ファイバー網の超高速化と、各地に点在する自立型グリッドがその骨格をなす。
しかし、単にインフラを敷くだけで人が戻るほど現実は甘くない。ハードウェアの整備に巨額の予算が投じられる一方で、ソフト面のビジョンが欠けているとの指摘は絶えない。ハコモノ行政のデジタル版に終わるのではないか、という懸念だ。