世間からは「おしどり夫婦」として親しまれた二人だが、その私生活は決して平坦なものではなかった。津川さんが事業失敗により巨額の負債を抱えた際も、朝丘さんは一切責めることなく、自身の宝飾品を売り払って夫を支えたという有名なエピソードが存在する。
「世間知らずのお嬢様」と評されることの多かった朝丘さんだが、夫の才能と情熱を誰よりも信じ抜いていた。津川さんもまた、妻の天真爛漫な魅力を生涯にわたって溺愛し続けた。互いの個性を尊重し合い、どんな窮地にあっても笑顔を絶やさない関係性こそが、二人の愛の真骨頂だったと言える。