桐野夏生の作品は、その骨太なプロットと濃厚な心理描写から、映画やテレビドラマなど数多くの映像化が行われてきました。
なかでも大きな転機となったのが、NHKドラマ10で放送された『燕は戻ってこない』です。主人公のリキ役を演じた石橋静河をはじめ、稲垣吾郎、内田有紀といった豪華キャストが魅せた鬼気迫る演技は、視聴者の倫理観を激しく揺さぶり、ギャラクシー賞をはじめ数々の賞を受賞するなど社会現象となりました。
また、過去には『OUT』が平山秀幸監督によって原田美枝子主演で映画化され、その生々しいリアリティが大きな話題に。『柔らかな頬』も天海祐希主演でドラマ化されるなど、桐野作品の持つ強烈なメッセージ性は、映像という媒体を通じても色褪せることなく多くの人々を惹きつけています。