世界のトップ研究機関も、脳の複雑さを解き明かす努力を続けている。ハーバード大学医学部の研究チームは、精神疾患や認知機能における性差の影響を分子レベルおよび神経ネットワークレベルで詳細に解析。ホルモン環境や遺伝子発現が脳に及ぼす影響を認めつつも、それが単純な行動パターンの決定要因にはならないことを強調している。
また、日本の理化学研究所脳神経科学研究センター(CBS)における最先端の研究でも、感情制御や意思決定に関わる高次脳機能の個体差解明が進んでいる。最新の計測技術を用いたアプローチからは、性別というカテゴリーだけで人間の思考や行動を予測することの危険性が浮き彫りになっており、個々の脳のネットワーク特性に合わせたパーソナライズされたアプローチの重要性が示唆されている。